スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

New War on Terrorism 03 【Arma2 SS紙芝居】

154549_253890658075866_2105316573_n1345.png

- New War on Terrorism -
03:"Onyxis"


10/12 AM1:00
Briefing:
米国の助力を受けたイエメン政府軍の努力にもかかわらず、「アラビア半島のアル・カーイダ(AQAP)」はイエメン南部のアビヤン県を制圧するなど、中東の安全に深刻な脅威を引き起こしている。
2012/10/2 Combined Task Force 151がイエメン船籍貨物船<ハッサードエニモーセン>号へ臨検を行った。
船にはRPGや対空火器が多量に積まれており、ソマリア国内にこれらの兵器を密輸しようとしていたと思われる。
海軍情報局は<ハッサードエニモーセン>を所有するイエメンの商人ナジーム=ハファタがAQAPと協力し、ソマリアのイスラム過激派アル・シャバーブを支援する目的で武器密輸を行っていると断定した。
アル・シャバーブはキスマヨ港に代わる新たな武器供給ルートを確保しようとしている。これは阻止しなければならない。
最新の情報によると、ナジーム・アル=ハファタは現在、イエメン南部アビヤン州のAQAP拠点のひとつに匿われている。
我々の目標はAQAPキャンプを制圧し、ナジーム=ハファタを逮捕することだ。

Execution:
MSOT2341 第1分隊コールサイン"オニキス"には敵対的な全ての目標に対する交戦が許可されている。
-オニキスは輸送ヘリコプター"バケット2"に搭乗。目標至近のLZ-Bで降下する。
-オニキスはハファタの逮捕を最優先に遂行せよ。また、可能であれば武器密輸に関する情報を押収すること。
-ハファタを確保後はLZ-Cにて"バケット2"がチームをピックアップする。
予備作戦については別項参照

Situation:
-目標のAQAPキャンプ"Juliet"はAQAP構成員により守られており、UAVの赤外線探知情報によると、14名の男性が確認されている。
-"Juliet"はイスラム過激派部族の村と隣接している。住民のほとんどはイエメン軍の攻撃を恐れて村を脱出しているが、AQAPの家族と思われる民間人が一部居留している。
-対空火器は確認されていない。

Note:
-"オニキス":MARSOC MSOT2341 戦闘エレメント
-"バケット":MH-47E特殊作戦ヘリコプター(160SOAR)
-"ウォッチドック":MQ-1 UAV


arma2OA 2013NWoT0301

イエメン アビヤン州某地点
 アレックス・ライフソン大尉はMH-47E特殊作戦ヘリコプターのシートに座り、腕を組んで昇り始めた太陽に照らされる砂漠を眺めていた。
ヘリのローター音が響く機内で、自分のシートを離れてライフソンに近付く男がいた。
その男は開け放たれたカーゴベイハッチからのぞく陽の光が眩しかったのか、顔をしかめてライフソンの向かいのシートに座った。
「ボス、今朝はご機嫌斜めなようですね」ダンフォース・クレイグ二等軍曹はしかめっ面からにやっとした笑顔に表情をかえながら話しかけてきた。
 アレックス・ライフソン大尉はMSOT2341の現場指揮官、ダンフォース・クレイグは分隊長。彼らは、アメリカ合衆国の特殊作戦部隊である海兵特殊作戦軍司令部(MARSOC)の一員、MARSOFマーリンなのだ。
MARSOCは海兵隊の特殊作戦部隊である。2006年まで米特殊作戦軍では陸兵、空兵、水兵がその役割を果たしてきた。その中に最後に加わったのが、この海兵たちだ。
彼らは、イラクやアフガニスタンでの戦いで経験を積んだ。テロリズムとの戦いにおいて重要な役割を演じている。
ライフソンらは、その中でも太平洋・大西洋のフォースリーコンを母体として成立した直接行動を担う特殊作戦大隊に属している。
 その海兵特殊作戦チーム(MSOT)の1分隊がこのヘリに乗り込んでいた。
 ライフソンは、世の中の人々が思い浮かべる「経験豊富な若い士官」そのものに思える。軍歴は9年で、そのうちの大半を前線の部隊で過ごした。その前には海兵隊予備将校訓練課程の奨学金を受けて大学で政治学を学んでいた。そのとき学んだイスラム法政治思想などが、軍隊生活で役に立つとは当時考えもしなかったが。
 今回の出動はライフソンにとって、MSOTの指揮官として2度目の出動となる。このカーゴベイに向かいあって座っている男たちは彼のマーリン、彼のチームだ。そして、責任なのだ。前回の出動では、ひとりも失わず連れ帰ることができた。
だが、今回もそうなるとは限らない。指揮官として、彼は任務の遂行と部下の安全を秤に掛けなければならない。
そう思案する一方で、彼は安心も感じていた。この兄弟たちは、知る限りでこの世で最も信頼できる男たちだからだ。
彼らは自分の前面の持ち場に集中する、自分の背後は同じように仲間が守ってくれると確信しているからだ。
これを確信し続けられる限り、今回も仲間を連れ帰れるだろう。

「それにしても、予想より陽が上がるの早いですね」
クレイグの言葉が彼の短い物思いを破った。
「確かに。だが、奴らはその頃はカートをキメてラリっているところだろう」
「そう願います。まあ、このくらいの不確定事項はいつも通りです。」とクレイグ。

arma2OA 2013NWoT0302

「大尉、まもなく着陸地点到着します」ヘリのパイロットからの無線だった。
「降下用意!装備を確認しろ」ライフソン大尉は部下にいった。
MARSOC隊員を積載したMH-47E"バケット2"は目標の村の南側でホバリングし、周囲の安全を確認すると、降下用ロープをおろした。

ファストロープ降下の間は隊員は無防備になるが、4名が降下に要する時間は、わずか20秒程度で、然程危険は無い。
部隊の狙撃手キリアン・ガルシア伍長は、そばで待機しているフレッド・コファーズ伍長の背中を叩いて耳元で叫んだ。
「これでお前も一人前のドア・キッカーズだ。」
ホバリングするヘリから、すぐにオニキス分隊の隊員たちは降下し展開した。

降下した隊員たちは、すばやく周囲の安全を確認した。
ライフソンがバケット2のガンナーに合図を送ると、MH-47Eは降下用ロープを切り離し飛び去った。
ヘリの轟音が遠くなり、砂埃が落ち着くとオニキス分隊はハファタを追って村に侵入した。

arma2OA 2013NWoT0304

分隊のポイントマンを務めるクレイグ二等軍曹は、しばらく村を進むうちに、村が静かすぎることに気付いた。
いくら、敵がカートでラリっていたとしても、ヘリでの侵入に気付かないはずがない。
その懸念は分隊の全員が抱いていた。
間もなく分隊は、村の広場らしき場所に到達した。

arma2OA 2013NWoT0305

広場に入ると、そこには死体が散乱していた。
16名の死体があった。なかには女性も含まれていた。
ライフソンとコファーズ軍曹が死体を確認する間、クレイグ二等軍曹は広場の入り口を抑え、ガルシア伍長は近くの二階建て民家の屋上に上った。
民家の屋上からガルシアは周囲を見渡したが、何も発見できなかった。
「全員死んでいます。ですが、撃たれてからあまり時間はたっていません」とコファーズは報告した。
「仲間割れでしょうか?」
「分からん。だが、ハファタを捕まえれば、分かるだろう」とライフソン。
ライフソンは内輪もめの線はないと考えていた。同じAQAPかもしれないが、この村の外部から侵入してきた者の仕業に違いない。
移動を再開しようとしたとき、AKの独特の発射音がこだました。

arma2OA 2013NWoT0306

分隊はより注意深く、素早く前進した。
広場から、いくつかの家屋と庭を挟んだ先にハファタの寝起きすると目される建物はあった。
分隊はドアの両側に張り付き、突入に備えた。
クレイグがドアを蹴破り、家に踏み込んだ。ライフソン、コファーズがあとに続いた。ガルシアはドアを守るため入り口に残った。
ハファタはすぐに見つかった。大きな窓に面した部屋で脅えていたのだ。ハファタの近くには死体が転がっており、AKを握っていた。
あの死体が先程のAKの発砲犯なのか?一体、誰に向かって撃った?
良くないことが起こる予感がし、ライフソンは口が乾くのを感じた。

arma2OA 2013NWoT0307

「ナジーム・アル=ハファタだな!動くな!」
ライフソンとクレイグ、コファーズがハファタに銃を向け、警告を発した。
すると、おとなしくハファタは手を挙げた。その顔はなぜか安堵の表情を浮かべていた。
クレイグとコファーズが確保のため、接近しようとしたとき、ハファタの背後の窓が銃声とともに割れた。

arma2OA 2013NWoT0308

ライフル弾が飛び込み、最初の数発がハファタの胸部を貫き、最後の一発が後頭部を吹き飛ばした。
ハファタが崩れ落ちるのとほぼ同時に、コファーズ伍長がハファタの背後の窓に駆け寄ると、窓を狙える位置の崖の上からブーニーハットを被った男がそこを離れようとしているところだった。
男の手にはライフルが握られていた。

arma2OA 2013NWoT0309

「あいつだ!12時方角、ライフルで武装。ブーニーハットの男」コファーズが叫んだ。
「撃つな!生け捕りにするんだ!」
ブーニーハットも発見されたことに感づいたのか、走り出した。
「クレイグ、コファーズ、残って密輸の証拠を探せ。ガルシアと俺で奴を追う」ライフソンは走り出しながら無線で指示を飛ばした。

arma2OA 2013NWoT0310

「くそっ、ガルシア!ミナレットの下で奴を見失った」
「追ってます。ブーニーハットはミナレットの西側路地を抜けて、北外壁を抜けました」
「了解」
ライフソンが急いで村の北側外壁を乗り越えると、ちょうどブーニハットを追ってガルシアが走ってくるところだった。
外壁から飛び降り、ガルシアに追いつく。

arma2OA 2013NWoT0311

「ボス、緊急事態です」村に残るクレイグから通信が入った。
「敵のQRFがここに迫っています。東からテクニカルで接近中、到達まで10マイクです。脱出は間に合いません!」
「分かった。村の東側外壁で迎え撃とう。CPに予備作戦に移行すると伝えてくれ」
ライフソンは横を走るガルシアに止まるようハンドサインを示した。
「追わないんですが?」ガルシアは不満を隠そうともせず、苛立たしげに尋ねてきた。
「さっきの無線を聞いていただろう?増援を迎え撃たないとならん」
「しかし…」
「ブーニーハット追跡はUAVに引き継がせる。行くぞ」
「…了解、ボス」
ガルシアが最後にブーニーハットへ一瞥すると、息をついて、ふたりは反転して村へ走り始めた。
"CP、こちらオニキス。村を出て北に向かうタンゴをUAVで追跡してくれ…"

arma2OA 2013NWoT0312

ライフソンとガルシアが東側外壁に着くと、クレイグがふたりを迎えた。
「ボス、待ってました」
「クレイグ、証拠は?」とライフソン。
「ラップトップとセルフォンを確保しました」
「よし、後は持って帰るだけだな」
「それが、問題です。敵QRFは重機関銃車載テクニカルが6台。到達まで3マイクです。もうエンジン音が聞こえてきてます」
「10%だな」ガルシアはぼやくと防衛ラインの自分の持ち場に向かった。


敵に最初に気付いたのはコファーズだった。「コンタクト!」
前方の丘が突如、唸り、分隊が陣取る壁に機関銃弾が跳ね始めた。
分隊は応射するが、むしろ、敵はこちらが少人数であることを知り、急速に距離を詰めてくる。
すぐにAKの射程まで接近してくるだろう。これはマズイと、クレイグは直感した。

「ガルシア!機関銃手を黙らせろ!」ライフソンが怒鳴る。
ガルシアは今回の作戦では接近戦をこなすため標準のM4しか携行していなかった。
だが、射程内であればM4でも十分に狙える。
エルカンスペクターDR照準器を覗き、敵のテクニカルの機関銃手を的確に狙撃していく。
トヨタの運転手はブレーキを踏もうとして足が滑ったことで、ようやく機関銃手の相棒が死んでいるのに気付いた。頭を撃たれ、助手席のシートをつたって血がドライバーの足元まで注ぎ込んでいたのだ。

機関銃を排除したことで、テクニカルは接近を緩めた。
敵兵はテクニカルを降りて、車の陰から銃身だけを突き出して、狙いもせずに撃ちこんできた。
いくら、めくら撃ちとはいえ、銃の数だけ至近弾は多くなる。
「手榴弾投擲!」
ライフソンが一番壁から近いテクニカルに手榴弾を投げ込んだ。
数秒後、爆音とテクニカルの向こうで肉片が舞った。

arma2OA 2013NWoT0313

戦闘開始から、8分がたった。
銃撃戦は激しさを増し、敵は一向に減らない。今は抑えこめているが敵が散開したら、いつ背後に回り込まれるか分からない。
分隊の面々にも焦りの色が見え始めた。
"CP、こちらオニキス。至急、支援が必要だ!"
"オニキス、ガントラック到着まで12分"
"バカ言うな。このままでは、12分後には全滅だ!"
"しばらく待て"
戦闘指揮所から再び応答があるまでライフソンはとても長く感じたが、実際は30秒も立たぬうちに応答があった。
"OGAのMQ-9リーパーが上空にいる。ヘルファイヤミサイル4発を搭載。いつでも攻撃できるそうだ"
"IRビーコンを起動する。IR表示のないのは全て敵だ。やってくれ!"
「ミサイルがくる!IRビーコンを起動しろ」ライフソンは分隊に命令した。
すぐさま、全員がIRビーコンを点灯させた。

arma2OA 20133NWoT0314

"ヘルファイヤ発射。着弾まで10秒"戦闘指揮所がリーパーオペレーターの言葉を中継する。
分隊は全員壁の内側に伏せ、耳をコムテックの上からさらに手でおおい、口を半開きにした。
ヘルファイヤ着弾の瞬間、ライフソンたちは頭にまで響く地響きを感じたあと、大爆発が起こった。コムテックで軽減されているにもかかわらず、それでも耳を覆いたくなるような爆音が鳴り響いた。
しばらくして、ライフソンが壁から顔を出すと、動くものはなかった。
村での戦闘は終わったのだ。

arma2OA 2013NWoT0315

まもなく、予備作戦の手はず通り、ハンヴィーが西のAssyに到着した。
ハンヴィーを運転しているのは、オニキス分隊の残りのふたりマイケル・サンダーソン三等軍曹、Mk19で周辺警戒しているのはエドガー・バローズ伍長である。
「皆さん、お怪我はございませんか?ここから、LZ-Bまでのガントラック便は運転手サンダーソン、添乗員バローズで…」
「マイキーやめろ!」サンダーソン以外の分隊全員が彼を黙らせた。

arma2OA 2013NWoT0316

分隊を載せたハンヴィーは無事、MH-47E"バケット2"、"バケット3"と合流した。
バケット3にハンヴィーの吊り下げ作業を終えると、分隊はバケット2に搭乗し、2機は海に向かって飛び立った。

arma2OA 2013NWoT0317

arma2OA 2013NWoT0318

ヘリの後部ランプに座り、ライフソンとクレイグは、視界から消えようとしている村を眺めた。
陽が完全に上がりきり、あたりが明るくなった。
まもなく、見えるのは紅に染まったイエメンの砂漠だけとなった。


arma2OA 2013NWoT0319

To be continued...



前回:Prologue02"Beginning"


関連記事
スポンサーサイト

テーマ : PCゲー
ジャンル : ゲーム

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

Okla

Author:Okla
ギークな日々を記します。
Arma3などPCゲームの話題を中心にミリタリー系ゲーム最新情報について書いてます。
不定期更新

今 プレイしているゲームは
ARMA3
・Titanfall
・The Witcher 3 Wild Hunt
・Dying Light

です。
MW2 ca

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
Category Bar Graph
アクセスカウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
バナー
Amazon
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。